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令和6年度 英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 研究人材育成型廃炉研究プログラム 選定課題

■研究人材育成型廃炉研究プログラム 合計2課題

■令和6年度選定課題:2課題

No. 提案課題名 研究代表者
[所属機関]
参画機関 概要
1 燃料デブリ取り出しに向けた遠隔ロボット-計測技術の統合のための研究教育人材育成 斉藤 拓巳
[東京大学]
福島大学、神戸大学、東北大学、工学院大学、会津大学、富山高等専門学校、福島工業高等専門学校、日本原子力研究開発機構 東京電力福島第一原子力発電所(以下、1F)の燃料デブリ取り出しのための性状把握・キャラクタリゼーションに資する遠隔・計測・DX・デープテック人材育成基盤の創出を目的とする。デブリの取り出しは、その性状や分布が不明な中で、取り出し方法を選定し、取り出しシステムを設計していくという、Unknown Unknownsな課題である。本提案では、この課題解決のためのアプローチの本質が遠隔ロボットやセンサ類のモジュール化とその統合にあると考え、ロボット技術やセンサ、放射線計測技術をシステムとして統合できる人材の育成を目指す。本提案の研究項目は、(1)過酷環境での放射線計測・センサ技術、(2)取り出し工法に調和した遠隔ロボット技術、(3)計測-遠隔ロボット統合技術と実証、(4)廃炉工程を俯瞰した性状把握、キャラクタリゼーション戦略構築、の4項目からなり、「性状把握、キャラクタリゼーション」を対象に、SEEM学の実践の場を構築する。
2 燃料デブリ研究とSEEM学構築を基軸とした研究人材育成 渡邉 豊
[東北大学]
福井大学、京都大学、理化学研究所、東京科学大学、東双みらいテクノロジー株式会社、日本原子力研究開発機構 不確実な苛酷環境下でのより合理的な意思決定を可能とする『シビアエンジニアリングマネジメント学(SEEM学)』の構築に資することを主眼とし、併せて、福島第一原子力発電所(1F)廃炉における中心課題である燃料デブリの取り出し・長期保管および処理・処分の学術基盤を支える研究人材の育成を図るため、異分野の専門家が有機的連携の下で複数の研究ならびに人材育成タスクを推進するものである。SEEM学の構築は、『燃料デブリの除去・廃棄体化の課題』と『一般化されたSEEM学の概念と方法論の探求』の2つのスケールで行う。1F苛酷環境での不確実性の要因を見極め、新しく獲得した知見や新しく開発した分析技術を用いて不確実性を低減するサイクルの実現に取り組む。1F燃料デブリ性状の高精度な予測と新規の廃棄体化手法開発を中心研究課題とし、それを支援する共通工学3分野の研究及び廃炉のゴールの社会的意思決定に関する研究を推進する。研究開発成果を反映した廃炉人材育成プログラムを構築する。