英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 > 研究分野の紹介 > 平成30年度 英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 国際協力型廃炉研究プログラム 選定課題

平成30年度 英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 国際協力型廃炉研究プログラム 選定課題

■国際協力型廃炉研究プログラム:合計2課題

■日英原子力共同研究:2課題

No. 提案課題名 研究代表者
[所属機関]
参画機関 概要
テーマE1 廃炉におけるリスク評価・管理技術に関する研究
1 放射性微粒子の基礎物性解明による廃炉作業リスク低減への貢献 五十嵐 康人
[茨城大学]
筑波大学、大阪大学、京都大学、慶應義塾大学、東京理科大学、日本原子力研究開発機構、ブリストル大学 福島第一原発事故にて放出された放射性微粒子が廃炉手順の確立(溶融燃料等の回収、炉内除染、作業員の安全確保等)に関し重要な炉内事故事象解明のための情報源ともなっている。これら粒子の基礎的な物性(粒径、組成、電気的性質、光学的性質など)につき詳細な知見を得るとともに、日英のシナジー研究によりα放射体の量的評価を含む放射性微粒子の諸特性をさらに解明して、「廃炉」計画のリスク低減にむけた作業全般に寄与する研究・開発を行う。
テーマE2 廃炉のための先進遠隔技術に関する研究
2 放射線耐性の高い薄型SiC中性子検出器の開発 三澤 毅
[京都大学]
ランカスター大学 燃料デブリの取り出し作業時には非常に高線量のγ線場において長時間にわたり確実に機能する未臨界監視モニタを設置が求められているが、既存の検出器では重い鉛遮蔽体を併用する必要があり、遠隔操作が難しいという問題がある。γ線に対して感度が低く薄型軽量で放射線耐性の高い炭化ケイ素(SiC)をもとにした中性子検出器とデータ収集系まで含めたシステムを英国と分担して開発し、照射試験を含めた燃料デブリ取り出しを想定した性能試験を実施し、廃炉作業ですぐに使用できる状態にまですることを目指す研究・開発を行う。