募集

平成24年度国家課題対応型研究開発推進事業「原子力基礎基盤戦略研究イニシアティブ」「原子力システム研究開発事業」の公募開始について

平成24年2月22・150c 律

 文部科学省では、平成24年2月22日(水曜日)から平成24年4月13日(金曜日)までの間、平成24年度国家課題対応型研究開発推進事業のうち、「原子力基礎基盤戦略研究イニシアティブ」及び「原子力システム研究開発事業」における新規課題の公募を行います。

1.公募概要

【原子力基礎基盤戦略研究イニシアティブ】

 東京電力福島第一原子力発電所事故からの早期復旧・復興に向けて、今回の事故を踏まえた原子力安全の一層の高度化を支える技術基盤の確保・充実とともに、放射性物質による環境影響、リスクマネジメント、原子力と社会との関係の在り方など、新たに顕在化した科学的あるいは社会的な課題の解決に資する、機関や分野を超えた連携による基礎的・基盤的な研究課題を募集します。

○対象機関:大学、大学共同利用機関法人、高等専門学校、独立行政法人、民間企業、NPO法人等。ただし、複数機関の連携又は他分野との連携(同一機関内の連携含む)による応募を原則とする。
○期間:原則3年以内
○経費:年間5百万円~35百万円程度(1課題あたり)
○採択予定課題数:計12件程度(3つの募集テーマを合わせた採択予定件数)
○募集テーマ:

【テーマ1】原子力プラントの安全性向上に係る基礎基盤研究

 「安全かつ豊かで質の高い国民生活」へ向け、東京電力福島第一原子力発電所事故を踏まえて、原子力の安全確保に必要な技術基盤の強化を図るとともに、原子力防災や廃棄物処分に関する研究を着実に進めていくことが重要であり、これらを支える原子力プラントに関わるプラント工学、安全工学、廃棄物工学、シミュレーション工学等の基盤技術の強化に資する研究を推進する。

【テーマ2】放射線影響・低減に係る基礎基盤研究

 「震災からの復興・再生の実現」へ向け、東京電力福島第一原子力発電所の事故により生じた放射性物質による被ばく線量の低減や汚染に対する不安の解消などに資する技術に関する研究を着実に進めていくことが重要であり、環境修復の結果として生じる放射性物質を含む廃棄物の管理・処理に係る技術や手法の開発・確立が急務である。加えて、今回の事故を通じて得られた教訓を生かしながら、合理的な防護基準策定のための小児をはじめとした放射線感受性の定量的評価に関する研究や、低線量・低線量率長期被ばくの影響解明に向けた研究(内部被ばくに関する研究を含む)、放射線リスク低減化等に向けた研究を推進する。なお、除染に係る技術開発・技術実証については募集対象外とする。

【テーマ3】原子力と社会の関わりに係る人文・社会科学的研究

 東京電力福島第一原子力発電所事故に伴って放出された放射性物質による健康や環境への影響についての国民の不安の高まりとともに、原子力の潜在的リスクの評価やそのマネジメントの在り方、万が一事故が発生した場合の対応等に関して様々な社会的課題が顕在化する中、これらの課題の解決に資する研究を推進する。

【原子力システム研究開発】

 東京電力福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、原子力施設の安全性向上に関する基盤技術の強化・充実に資する研究開発課題を募集します。

○期間:原則4年以内
○経費:年間1千万円~1億円程度(1課題あたり)
○採択予定課題数:10~15件程度
○対象機関:大学、大学共同利用機関法人、高等専門学校、独立行政法人、民間企業、NPO法人等。
○募集対象:福島原子力発電所の知見や教訓を踏まえた原子力システムの安全基盤技術の研究開発を対象とする。
○研究開発項目例:以下の項目のいずれかに該当するもの。

  • 革新的原子力システムと軽水炉等の既存原子力システムに共通する安全基盤技術に関する研究開発
  • 既存の革新的原子力システムの安全基盤技術に関する研究開発

○安全基盤技術例:募集する安全基盤技術例を以下に示す。

  • システム設計に係る安全基盤技術
  • システムの制御・管理に係る安全基盤技術
  • 材料技術等その他の安全基盤技術
  • 事故対応に係る安全基盤技術(放射性物質の分離・処分等)

※研究開発項目によっては、今後の原子力を含むエネルギー政策の議論を踏まえ、その内容・スケジュール等が変更になる可能性があります。

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2.スケジュール(共通)

○公募期間:平成24年2月22日(水曜日)~平成24年4月13日(金曜日)15時
 (府省共通研究開発管理システム(e-Rad)を通じて、応募してください。)

○公募説明会: 参加申し込み方法等の詳細は募集要項をご覧ください。

開催名 日時 会場
東京
(定員120名)
 3月7日
(水曜日)
14時~15時半
JST東京本部別館(K’s五番町)1階ホール
東京都千代田区五番町7番地
JSTへのアクセス
大阪
(定員60名)
 3月8日
(木曜日)
14時~15時半
大阪大学銀杏会館
大阪府吹田市山田丘2-2
銀杏会館(大阪大学医学部学友会館・医療情報センター)

○課題審査:平成24年4月中旬~6月上旬(予定)<書類審査、ヒアリング審査>
○採択課題決定:平成24年6月下旬(予定)
○事業開始:平成24年8月以降(予定)

3.募集要項、応募様式等

 募集要項等の関係資料は、下記よりダウンロードしてください。
 ※「原子力システム研究開発」は、独立行政法人科学技術振興機構原子力業務室ホームページをご覧ください。

4.お問い合わせ先

<事業・制度の内容に関する問い合わせ先>

文部科学省 研究開発局
原子力課
 課長補佐(イニシアティブ担当) 倉田 佳奈江(内線4541)
 課長補佐(原子力システム担当) 吉田 和久(内線4562)
 開発係長(共通) 正岡 秀章(内線4567)
電話:03-5253-4111(代表)
03-6734-4543(直通)
FAX:03-6734-4167

<書類作成・提出に関する問い合わせ先>

独立行政法人科学技術振興機構(JST)原子力業務室
 イニシアティブ担当:岸本、堀内
 原子力システム担当:清水、岸本
電話:03-3238-7681(直通)
FAX:03-3238-7695
E-mail: initiaquery[at]nrd.jst.go.jp (イニシアティブ)
nrdquery[at]nrd.jst.go.jp (原子力システム)
([at]はアットマークにしてお送りください。)

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